院長挨拶
川口きゅうぽらリハビリテーション病院(”きゅうぽら病院”)のホームページをご覧頂き有難うございます。
こんにんちは。病院長の船崎俊一です。
私たちの”きゅうぽら病院”は川口市内の緑溢れる青木町運動公園に隣接する180床(回復期リハビリテーション100床:地域包括病床70床:一般床10床)の後方支援病院です。平成30年度埼玉県医療整備計画からスタートし、令和5年8月1日に開院を予定している川口市内に初めて建設されるリハビリテーションを主たる目的にした病院です。
みなさんご存知でしょうか、
1)川口市内で救急対応が必要な病態になった患者さんの5〜6人に1人は川口市外の病院に収容されています。
2)救急入院した患者さんの7〜8割の患者さんは川口市外でしかリハビリを受けられない状況が続いています。
そして
3)患者さんの6〜7割の方々の転院先は回復期リハビリテーション病院でした。
地域が急性脳卒中や急性心筋梗塞患者を安定して受け入れる体制を構築し維持するため大切なことが2つあります。一つは救急緊急患者の受け入れが可能な医療体制が存在すること、そしてもう一つが入院治療後の患者さんに必要なリハビリを提供する専門施設の存在です。
幸い循環器救急については埼玉県南部医療圏では応需体制(CCUネットワーク)が機能しており埼玉県全体でも急性心筋梗塞の受け入れ体制は改善されてきています。しかし急性大動脈解離など大動脈緊急症などの緊急手術が必要となる患者さんの病院選定、搬送、受け入れ体制についてはようやく動き出したというのが実情です。加えて今、心不全パンデミックと呼ばれる爆発的心不全入院の増加が確実な未来として医療環境に迫ってきています。日本の人口の大きな部分を占める団塊の世代と呼ばれる方々が全員75歳以上となり、この方々にこれから毎日同時多発的に心不全が発症することが確実なことから都道府県毎に体制強化が始まっています。また脳卒中については積極的高度治療ができる病院が少ない現実があり、受け入れ要請が集中します。病院側としては受け入れたくても、先に入院した患者さんのリハビリに長い時間を要するため患者を受け入れることが難しい状況が続いています。更には、誤嚥性肺炎の増加も大きな社会問題となりつつあります。予防するには十分な咀嚼・嚥下機能の維持が必要ですが、残念ながらこれは高齢者や様々な入院患者さんにある意味運命づけられた嚥下機能低下から発症するやっかいな病気です。リハビリなくしては、誰にでも発生する危険がある疾病と言えます。当然、おケガや病気で整形外科の手術を受けられた多くの患者さんへのリハビリも同時に対応する必要がある課題です。
このような課題山積の今の社会状況ですが、私たち“きゅうぽら病院”は高い専門性を持ち、地域医療機関、行政との緊密な連携をとり、質の高いリハビリを提供します。そして地域の皆様の身近なパートナーとして皆様が次のような日常を送ることが出来るよう貢献します。
「患者さんと地域住民みなさまの心・体・口腔の安心・安全・快適を守り、
『自ら歩き、食を楽しむ』環境を整え、地域につなぐ病院として貢献する」
そして、この実現のため
・質の高い脳血管/運動器リハビリを実践します
・心不全の発症・増悪を防ぐ心リハビリを行います
・摂食嚥下リハビリを推進します
私たちの病院の主役は患者さんです。その患者さんにとって最も大切なパートナー、患者さんの社会復帰へのリハビリを支える助演男優賞、女優賞の方々は患者さんの身近で貢献する医療スタッフです。患者さんとご家族を笑顔にする、これ程やり甲斐のある仕事は他にはないでしょう。
質の高いリハビリ提供。患者さんと病院職員の笑顔が溢れる私たち“きゅうぽら病院”にお任せ下さい。